外来看護師の役割や病棟看護師との違い
外来看護師の役割や病棟看護師との違いについて詳しく解説します。外来看護師の仕事に興味がある方やキャリア設計を考えている方は必見です。
転職先としても人気が高い
看護師と一口に言っても、「病棟看護師」と「外来看護師」では、働き方や給与に大きな違いがあります。外来は夜勤がなく身体的負担が少ないため、働きやすさを重視する看護師から転職先として大変人気があります。
外来看護師の役割
病院に通院し、診察や治療を行う外来診療には一般外来のほか、専門外来や夜間・休日に対応する救急外来などがあります。外来看護師はこうした診療の現場で患者が円滑に診察・治療を受けられるよう支援する役割を担っています。医療の最初の窓口でもある外来は患者にとって病院の印象を左右する場でもあるため、看護師には迅速な対応と適切なアセスメント力、的確な判断力が求められています。
病棟看護師との違い
外来看護師と病棟看護師はどのような点が異なるのか、整理していきましょう。
まずは夜勤の有無です。病棟看護師はシフト制が一般的です。日勤だけでなく夜勤もあるため、生活リズムが不規則になりがちです。これにより体調を崩すケースも少なくありません。一方、外来看護師は残業が発生することもありますが、基本的に日勤のみです。病棟看護師ほど生活リズムが乱れることはなく、規則的な生活を送ることが可能です。ただし、夜勤手当がない分、給与面では病棟勤務よりも低くなる傾向があります。
また、休日の制度にも違いがあります。病棟看護師は「4週8休制」が一般的なのに対し、外来看護師は「完全週休2日制」が多く、土日祝日が休みとなるところがほとんどです。育児や介護など、プライベートの時間を確保したい方は外来勤務が適していると言えるでしょう。
次に、給与について見ていきましょう。外来看護師は夜勤がつかないため、病棟看護師と比べて給与が低くなる傾向があります。生活リズムの安定を重視するか、収入を優先するかは、個々の価値観によって異なります。転職を考えているのなら、何を重視すべきかをよく考えて職場を選ぶようにしましょう。
さらに、身体的負担も病棟看護師に比べて外来看護師は軽減される傾向があります。病棟看護師は患者の介助や移乗など身体的負担の大きい業務が多いのですが、外来看護師は立ち仕事が中心ではあるものの、介助業務は比較的少なく、そこまで体力が必要な業務もありません。
ただし、外来看護師は限られた時間の中で多くの患者に対応しなければならないため、迅速な判断力と優先順位を見極めるスキルが必要です。患者のニーズを瞬時に察知し、的確に対処することが日々求められています。


