資格を取得してスキルアップ
外来看護師は業務が定型化しているため、スキルアップにつながりにくいという課題があります。資格を取得して知識と技術を身につけましょう。
資格取得はスキルアップにつながるのか
外来看護師の仕事は、勤務先が変わっても内容に大きな違いはありません。そのため、「スキルアップにつながらない」と悩んでいる方もいるようです。しかし、資格を取得することで知識や技術が身につき、専門性も高められます。とは言え、何でもいいわけではありません。外来看護師としての業務に直結する内容を学べる資格を選ぶことが、実践的な成長につながります。以下に外来看護師の仕事に役立つとされる3つの資格を紹介するのでぜひ参考にしてください。
「認定看護師」
認定看護師は日本看護協会が推進する制度で、看護ケアの質の向上を目的としています。たとえば「がん化学療法看護」など、専門的な分野に特化した知識を学ぶことができ、外来での処置や患者指導に活かせるスキルが身につきます。
ただし、取得するには看護師免許取得後5年以上の実務経験(うち3年以上は認定分野での経験)が必要で、教育機関での研修(6か月・615時間)を修了後、筆記試験に合格しなければなりません。加えて、資格は5年ごとの更新が必要です。取得の難易度は高いものの、知識と技術がある証明にもなるので転職にも有利に働くでしょう。
認定看護師の詳細については下記のサイトで詳しく説明していますので、興味のある方は一度確認してみてください。
「専門看護師」
こちらも日本看護協会が認定する資格で、認定看護師よりも幅広い知識を得ることができます。「地域看護」など、地域性に特化した分野もあり、地域医療に携わる外来看護師にとっては実践的な学びとなるでしょう。
専門看護師の資格を取得するには看護系大学院修士課程の修了と、専門分野での実務経験が必要です。審査は書類と筆記試験によって行われ、こちらも5年ごとに更新しなければなりません。
「特定看護師」
特定看護師は資格制度ではなく、厚生労働省が定める研修制度の一部ですが、受講することで看護師としての幅が広がります。通常、看護師は医師の指示を受けて行動しますが、特定行為研修を修了すると医師の手順書に基づいて自立的に処置を行うことが可能になります。これにより、患者への対応がより迅速かつ的確にできるようになり、外来の現場でもよりタイムリーにケアできます。
研修はeラーニングによる自宅学習から始まり、筆記試験の合格後に集合研修と臨床実習を経て修了となります。研修内容や期間は指定機関によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
特定看護師の詳細については下記のサイトで詳しく説明していますので、興味のある方は一度確認してみてください。





